#NOWAR0305 〈ウクライナ人道支援への寄付についてご報告〉

【No War 0305】

『No War 0305』に力を貸してくださった皆様、改めてありがとうございました
この動きに賛同し、各寄付先へ直接寄付くださった皆様、そして3/5 新宿駅南口に集まって、現場にてご支援ご協力いただいた皆様、出演者並びにスタッフへ感謝申し上げます。

今回、『3/5に街頭にて集まったドネーション』と『運営への寄付』に 総額5,329,537円 という温かい寄付が集まりました。
上記の総額から、ステージ設営費、音響機材費などの最低限の諸経費 : 2,051,289円を差し引いた【3,278,248円】を、配布していたチラシ記載の8団体に寄付させていただきました。
※それぞれ1団体につき、およそ【409,781円】の寄付金を送金いたしました。
引きつづき、厳しく難しい状況は続いておりますが、考え続け、助け合い行動し続けていきましょう。

『No War 0305』
2022年3月5日(土) 12:30-til sunset
会場 : 新宿駅南口

Presented by 全感覚祭

【内容】
No War. 戦争反対。
プーチン大統領が起こしたウクライナ侵略によって傷つき、危機的な状況に置かれている人たちへのサポートと寄付を呼びかけます。
この状況に対していまだ言葉にならない漠然とした思いを持っている全ての人たちと共に、この場を持ちたいと思います。

【コロナ対策について】
・感染症対策のため必ずマスクをつけてお越しください。
・屋外の広いスペースではありますが、密にならないようになるべくソーシャルディスタンスをとってください。
・混雑・混乱を避けるために、必ず運営の指示に従ってください。みんなで助け合って、この会を無事に開催させたいと思います。

【配信について】
当日はこちらのURLから配信があります
https://youtu.be/Qa8CNW_cgvc

【アピール】
Hanna  Frolova(モデル・東京在住ウクライナ人)
折坂悠太
アンナ(会社員/東京在住ロシア人)
七尾旅人
永井玲衣(哲学研究者)
坂口恭平
辻愛沙子(株式会社arca CEO)
大友良英
切腹ピストルズ
カネコアヤノ
中村涼香(KNOW NUKES TOKYO共同代表)
原田郁子(clammbon)
篠田ミル
津田大介(ジャーナリスト / メディア・アクティビスト)
踊ってばかりの国
井上榛香(ライター)
テニスコーツ
坂本龍一(メッセージ代読)
GEZAN

【寄付の説明と寄付先一覧】
戦争は人の命を奪い、人の暮らしを奪います。ウクライナ国内では軍事施設だけでなく、住居、学校、病院・衛生施設までもがロシア軍によって攻撃されています。爆撃だけでなく、食料や水の不足によっても市民の命が危険にさらされています。

一方で、国外に避難した人たちも同様に、困難な状況に置かれています。国連によると、すでに100万人以上がウクライナから隣国へ避難し、今後400万人以上が難民となるおそれがあります。その多くは子どもや女性です。避難先ではまず衣食住が保障されなければなりません。そして、精神的なケア、性暴力や搾取からの保護、性的マイノリティへの差別や人種・民族差別のない安心できる居場所の提供なども必要です。

日本で暮らす私たちは寄付という形で困難な状況にある人たちをサポートすることができます。
戦争が人間の命を奪うなら、私たちは人間の命を支えましょう。

以下にあげる寄付先は、すべて人道支援が目的とされた団体です。

・在日ウクライナ大使館
三菱UFJ 銀行
広尾支店 047
普通
口座番号0972597

・エンバシーオブウクライナ
大使館への寄付は避難者の生活支援、インフラ復旧、住宅再建などに使用し、武器には使われないと説明しています。

・ユニセフ「ウクライナ緊急募金」
ウクライナにおける継続的な人道支援。クレカや携帯キャリア決済などで寄付ができるほか、郵便局窓口からの振込みもできる。楽天ポイントによる寄付も可能(詳細は楽天クラッチ募金サイト)。
https://www.unicef.or.jp/news/2022/0043.html

・UNHCR
国連の難民支援機関。難民・避難民の保護と支援。クレカ、コンビニ払い、ゆうちょ銀行などで寄付ができる。楽天ポイントによる寄付も可能(詳細は楽天クラッチ募金サイト)
https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine

・ピース・ウィンズジャパン
国内外で人道支援や災害支援を行う団体。ウクライナ国内の支援団体と提携し、医療物資などを提供。クレカ、銀行・郵便局振込みで寄付が可能。
https://peace-winds.org/support/ukraine

・Insight Ukraine
あらゆる社会的属性の平等のためのウクライナの団体。サイトはウクライナ語と英語(ページ最下部より寄付ページへ)。クレカ、グーグルペイなどで寄付が可能。
https://www.insight-ukraine.org/

・Fight for rights
ウクライナの障害者支援団体 。サイトはウクライナ語と英語(ПІДТРИМКА У КРИЗІ / SUPPORT PWDS IN CRISISより寄付ページへ)。クレカ、グーグルペイなどで寄付が可能。
https://ffr.org.ua/support-in-crisis

・Voices of children
ウクライナの戦禍の子どもたちのサポート。主に心理的、心理社会的支援。サイトはウクライナ語、英語、ドイツ語、スペイン語。クレカ、グーグルペイなどで寄付が可能。
https://voices.org.ua/en/

・uahospitals
ウクライナの医療機関の支援窓口。ウクライナ各地の病院への医療資源の提供。サイトは英語。クレカによる寄付が可能。
https://4agc.com/fundraiser_pages/e9aca7e4-13d5-4e67-b6bd-548f94822793#.YhjmJ5PP0bn%E2%81%A0

【会場・アートワーク提供】
北山雅和
Akira the Hustler
竹川宣彰
大澤悠大
佐藤重雄
今井俊介
チョン・ユギョン
大塚隆史
パク・サンヒョン
谷澤紗和子
BuBu de la Madeleine
げいまきまき
森隆司
川名潤
石黒恵太
COLD VVAR
薮内美佐子
山/完全版
今井健太郎
平野太一
青木陵子+伊藤存
竹﨑和征
碓井ゆい
島崎ろでぃー
Loneliness Books
阿部海太 / 阿部航太
工藤夏海
長谷川唯
キム・ミョンファ
semimarow
杨健
奈良美智

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以下、開催におけるステートメント

戦争反対。
そう文字として打ち込み投稿するが、それだけでは収まりようのない感情は確かに日常を侵食していた。戦争という圧倒的な悪を前に生まれる怒りと悲しみ、そしてその周りにべっとり張り付いた無力感を、どんな言葉で形容しようとしても上滑りしていき、ただベッドの上で口を開けたり閉じたりを繰り返す日々。
戦争反対。そう言葉にすることは無意味なのだろうか。

2/26 プーチン・ロシア軍によるウクライナ侵略に抗議するデモに参加した。いや、参加というよりは当事者であるウクライナの人のスピーチの切実さに立ちつくすしかなかったと言った方が正しいかもしれない。群衆の列の一番後ろで小さなウクライナの旗を振るおばあちゃんが「家にいても泣いてるだけだからはじめてデモに来たの」と自分に小さな声で話してくれた。自分も同じ気持ちですと伝えた。
はたしておばあちゃんが振る小さな旗は何も意味がないのだろうか?そんなことを思っていた。
スピーチが終わったが依然として2022年の日本に生きる自分のリアリティは行き場をなくし浮遊していた。同じような気持ちだったのか、デモが解散した後も渋谷のスクランブル交差点には知ってる顔がいくつか残り、それぞれの日常で蓄積した混乱を交換する。そこには情報の交換だけではないダイアローグがあった。

自分は今までデモに行くには行くが、うまくそこに居合わせられたことがなかった。違った人同士が同じ主張の元で集まることは容易なことではない。
2/26の在日ウクライナ人主催のデモには、ハチ公に誰かが貼った「NO WAR」のフライヤーの下に「プーチンを殺せ」というフライヤーが貼られていた。その矛盾に目を瞑り、束ねる熱狂はどんな美しい響きを持ってもなお危険さと隣り合わせで、自分がうまくいられなかった理由はそれかもしれないと思う。

それでも、人と人が出会うことは可能性がある。自分の感情や言葉を手放さず、街に出ること、人に会うこと、それには想像を越えた可能性があると言い切りたい。事実、自分はその日会った友人とお茶をしながらこの反戦集会は動き出した。
出会うことは無限の新しい可能性を開いていく。だからコロナ禍であれども、集まる場所を作ることには意義があると信じている。それはわたし個人が大事にしてきた全感覚祭と何も変わらない。

あるウクライナの友人は「みんなウクライナについて同情はするがサポートはしてくれない」とこぼしていた。
このNO WAR03/05ではこの戦争によって傷ついた戦争被害者や難民支援を行う団体への寄付を呼びかけたい。

休憩がてら、文章を書くのをやめて、近くの公園のベンチに座る。缶コーヒーを開け深呼吸。目の前を二人の子どもキャッチボールをして遊んでいる。ぼんやり見ていると鼻がムズムズしてきた。マスク裏のガーゼの匂いを貫通して春の匂いだ。

ウクライナにもこんな風に遊んできた普通の公園があるはずだ。初めてデートで行った美術館、通い慣れた学校からの帰り道、バス停から見おろす街の好きな眺め、先祖が静かに眠るお墓。壊された建物には一つ一つにオリジナルの思い出がある。今わたしの前にあるような当たり前の風景が当たり前にあったはずだった。
地下鉄で息を潜め怯えている今、次々とそれらは壊され、その上を季節がゆっくりとうつろっていく。春の眠たい光の中でくしゃみすることすら待ってくれない。
わたしと何も変わらない2000人のウクライナ市民、どれほどの人や景色が思い出になっただろうか、振り絞っても到底想像が及ばない。そして死んだと言われているロシア軍の6000人の兵士の中にもこの公園で遊んでいるくらいの子どももいただろう。友達やパートナーの流した涙はどこに流れる?今の自分のように音楽を志してギターを弾いていたのに、徴兵された今ではピストルを握っている人もいたかもしれない。彼が歌いたかった歌を想像してみる。

音楽は戦死者という数字に置き換えられたその向こう側の暮らしの匂いを呼び起こす。
音楽はロシアやウクライナという言葉にされたものの向こう側にある人の温度を想像させる。
当たり前に外に出られること、人に会えることの喜びと、その同じ分だけそれを奪った戦争というものについての憎悪に輪郭を持ちたい。
日々戦況も状況も変わり複雑化していく。圧倒的な武力の差の中でウクライナの人は総動員で戦っているが、そもそも本当に人が人を殺さなければいけない理由などあるだろうか?また戦っている隣人を傍に燃える家と家の間を抜け、ススに塗れた思い出の場所をまたぎ、祖国から離れる気分とはどんなだろうか?
また自分よりもうんと若いロシアの兵士も、訓練と言われて戦場に入ったら実戦だったなんて報道もあった。考えもつかない横暴が罷り通っていく。ウクライナの国旗一色の反戦デモに来ていたロシアの友人、銀行が凍結され祖国に残っている親への仕送りができない状況、パリにいる知り合いはあと二週間でビザが失効しロシアに戻ったらすぐに徴兵されるらしい。
簡単に言い切れないような複雑な分断が目の前で入り乱れている。ただ確かなことはそのことを生み出した戦争、そのことに対する確固たるNOだ。これはずっと変わらない圧倒的な悪だ。

ほしいのは熱狂ではなくそれぞれの実感でたどり着いたNO WAR。そして言葉にすることには確かに意味があると認め合いたい。
3/5の新宿、自分で考えて持ち寄ったNO WARのプラカードを持ってきてほしい。上手くても下手でもいい。でも書けないって人もいるので、イラストレーターや絵描きの皆さん、使ってもいいという絵があればセブンイレブンコピーのリンクにさせてほしい。それぞれの表し方を尊重する。
複雑化するレイヤーの中でありとあらゆる人の気持ちをこの反戦集会が汲めるとは思わない。当日は別の場所で在日ウクライナ人主催のデモもあるし、国内でも色んな形で色んな視点のデモがある。それぞれが自分自身で選ぶことは健全なことだと思う。

世界中で起きてるデモ同様に、戦争反対で人が集まることは意義のあることだ。
わたしたちはこの侵攻によって苦しい立場にいるあなたを気にかけているというメッセージは世界中で朝のリレーのように繋がり、決して小さくない意味を持つ。依然としてコロナなど難しい状況は続いている。マスクをつけることや密になりすぎないことも含め、最後までこの集会が走り切れることを望んでいるなら、各々の想像力を持ってきてほしい。そして現場ではスタッフの誘導を聞き、点字ブロックは踏まない。困っている人がいたらスタッフであれ参加者であれ助ける。思いやりを持って臨んでほしい。誰もがこの悲しい事態を生きる当事者なのだから。これはわたしの心からのお願いだ。

部屋で一人遊ばせていた無力感が温度を持ち始めたら、今この瞬間も苦しい状況を生きている人たちのことを想像してほしい。
ウクライナから逃れ難民となった人たち。プーチン政権下で反戦を呼びかけ投獄された人たち、この状況下でより一層危機に晒されているマイノリティの人たち、力とはそういったもののためのサポートのために使うべきだ。
冷笑や議論の粗探し、分断の助長をすることより、小さな金額であれ行動することにはよっぽど意味がある。今起こっている事を、遠い国の大きな主語で理解するのではなく、わたしたちと同じように当たり前に生きている人間の事として想像する。何を正しさと呼ぶべきか自分で考えて自分で選ぶことはできるはずだ。いや、しなければいけない。
2022年3月5日。あの小さな旗を振ってたおばあちゃんは来てくれるだろうか?
でたらめな季節だが確かにあなたもわたしも存在している。
生きているならここで証明しよう。

マヒトゥ・ザ・ピーポー


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NO WAR JUST PEACE

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